ギリシア支援合意が日経新聞の一面を飾ったが、日経平均は下落して終了した。
ファンダメンタルと株価が連動しない例であるが、ファンダメンタルは基本的に後付けなので当然と言えば当然。今日の市場はSQが終わって、高いSQに持っていきたかった主体の買い意欲がなくなったから、それだけのこと。このように書くと、新聞やらアナリストやらインターネット解説業者の仕事がなくなるから書かないだろうけど。
ギリシアはすでにデフォルトとみていい。借金を返済できない典型的なパターンである。
今回の支援のためにさらに緊縮策を実行するようにギリシアは求められているよう。
今回はそれを実施できるかもしれない。しかしながら、国民感情は爆発している。
予定の緊縮に失敗したら、支援のために更に追加的な緊縮を要求される。
一方で、ゼネストなどによって唯一の収入元である観光業にも大打撃を与えており、物価も上昇する中で税収が著しく減少しつつある。
この繰り返しは、どこかでデフォルトすることを意味している。今回の問題は、テクニカルには解決できない。国民感情が常につきまとう。
日本でも消費税をほんの少し上げるために、異常な議論がなされている。ギリシアの緊縮は全く比較できないほどシビアなもの。
ギリシアは観光収入があるので、ユーロから脱退すれば再建は十分に可能。
ギリシアのパンドラの箱はすでに開かれていると言っていいだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿