CMEについては昨日の高値水準であるが、ダウ、CMEともに上昇して取引を引けている。
人間の心理としてまだ上昇、まだ上昇という思惑が働きある程度まで上昇する。
株価上昇してくるとアナリストや経済誌はどんどん買いあおってくる。
今までの負の情報の分析はおろそかになって、いいニュースばかり出してくる。
それは、なぜ上昇したかについて結果論を一生懸命書くからであって、ある程度理解もできる。
では、負の情報がなくなったのかと言えば、全くそんなことはない。欧州問題は何も解決していないし、国債入札利回りも上昇が続いている。中国も旧正月以降の緩和を期待しての上昇だが、一方で不動産バブルに対して神経質になっている局面である。
ジョージソロスは、株価は間違えることがあって、現実と株価のギャップが大きくなるが、現実に修正されるという。ソロス自身は今の株価と現実にはギャップが大きく、既存の分析手法などでは分析はできず、問題を理解できないのであれば投資は避けるべきと、極めてネガティブなことを言っている。昨年の初めころの株高の際にも、ソロスは欧州の銀行問題は深刻だというメッセージを出していた。その頃はQE相場に浮かれており、誰も聞く耳を持たなかったが、強烈な下落が市場を襲った。
ソロスが100%将来を予測できるとは言わないが、今回に関しては、相当問題は深刻であると思う。
大雑把に理由を書けば、ソブリンの信用が失われるということは、現段階のみならず将来的にも資金調達に懸念が生じる点。仮にギリシアが減免で今は救われても、将来的に投資家はギリシア国債は買わなくなるだろう。異常な利回りが要求されるだろうし、調達額も減るだろう。債務削減の中で一層不景気になるので、全体として異常なまでの国力の縮小化が起こる。ドイツが一貫して反対している欧州共同体としてのファイナンス手段がない限り、運営は難しいのではないか。
もう一点は、CDSであり「デフォルト」という事象がCDS市場にどのような影響を及ぼすか未知数である点。CDS清算のインパクトは大きく、もちろんCDSの売り手は膨大な損害を被ることになる。売り手は金融機関(おそらくは欧州かアメリカの金融機関)。信用不安が連鎖されればCDS市場は混乱するが、CDSは至る所で用いられており、信用収縮の影響がどこまで波及するかわからない。
私の投資スタンスは統計のみであるが、ファンダメンタルは統計による機械的な手法に信用を与えるという点で常にウォッチしている。統計により勝負するのは、投資では博打と異なり胴元が儲かるという仕組みにはなっていないし、5割超の勝率が得られるなら資産を殖やすことができると確信しているから。
二日酔い。文章が乱脈だな。
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