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2012年1月31日火曜日

ゼロバランス2

ゼロ・バランスについて、前回は少しだけ書いた。
1時間足で下落を示唆する3手連続ルールが形成されたので下落が近いという内容だった。
ラリー・ウィリアムズの書籍を読めば、ゼロ・バランスについてわかるだろうが、少しだけ、計測方法を書いておこう。

ゼロ・バランスとは、過去の「重要な」安値・高値を用いて将来における下落・上昇を機械的に予測する方法。将来の予測値を当てるというよりも過去の高値・安値の動きから相場の方向を予測する方法である。ラリー・ウィリアムズも書いているが、数値予想ではなく、むしろ方向性を予測する方法として優れている。日経225についても十分使えると思う。

ゼロ・バランスは、算出が極めてシンプルであるが、経験則から導き出されたもので理論的背景に乏しい。算出方法は以下のとおり。
まず最初に、重要な高値(IRH)・安値(IRL)を求めることから始まる。これはチャートの高値・安値とほぼ等しいが、定義はしっかり決まっている。IR高値は、日足で説明すれば、本日の安値が過去7営業日の最安値を下回ったときに、直前のIR安値~本日までの最高値と定義される。IR安値はその逆で、本日の高値が過去7営業日の最高値を上回ったときに、直前のIR高値~本日までの最安値である。この説明は複雑だが、まあだいたいチャート上の高値・安値に一致する。

このIR高値、IR安値を過去チャートから決定して、直近のIR高値あるいは安値をP(0)として前のIR安値をP(-1)・・・と番号を付ける。ここではわかりやすくするためP(0)は直近のIR高値とする。
このとき次に予測されるゼロバランスZ(+1)は

Z(+1) = P(-1)+P(-2) - P(-4)

で計算される。その次のZ(+2)は1個ずらして

Z(+2) = P(0) + P (-1) - P(-3)














となる。直近のIR高値(安値)が決定されると、将来2つ分のゼロバランスを計算できるのがこの方法の最大の特徴である。
(参考までにこの式の意味であるが、P(0)が高値の場合、Z(+1)というのは前の安値+前回・前々回の高値の幅を加えたものということである。実は、この意味は非常に深い。)

この将来のゼロバランスを用いていくつかの方法でトレンドの予測を行うことができるようだが、私はこのうち3手連続ルールという方法のみを用いている。
3手連続ルールというのは、ゼロバランスが2回連続で上昇した場合で、株価がゼロバランスをした下抜けた場合、下落トレンドが始まる合図になり、ゼロバランスが2回連続で下落した場合で株価がゼロバランスを上抜けた場合、上昇トレンドが始まる合図になるというものである。
上でも書いたが、ゼロバランスの最大のポイントは2点先を予測できることにあり、早期の段階で3手連続ルールを発見できることにある。これが他の方法にない強みになる。
先日のブログで1時間足のゼロバランスを載せていたが、直近のIR安値で2回連続上昇が予測できており、株価がゼロバランスとクロスしたので近々下落が始まると書いたわけである。

重要なのは、ゼロバランスの数値ではなく、この3手連続ルールであると個人的には考えている。
ここまで書いて疲れたので今日はここまで。実用上での問題と日足ゼロバランスから見えることを書きたかったがそれは次回ということで。








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