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2012年1月5日木曜日

売買高細る東京市場

売買高があまりに小さくなりすぎており、1日の値幅が数十円の日が続いています。
確かに欧州問題がネガティブに働いている等、いくつか原因があると思いますが、日本市場固有の理由によるところが大きいと感じています。

第一は、東証の経営方針。大口機関投資家に有利な売買体制(アルゴに有利な取引体制とでもいうのでしょうか)を整えた結果、パイは大きくはないものの市場を支えてきた国内個人投資家が魅力を感じなくなり市場の層が薄くなっていることでしょう。また国内の機関投資家、個人投資家は昨年の市場で膨大な含み損を抱えている可能性も高く、買い手不在の市場になっています。テクニカル的に上昇局面でも強い買いが入らないのは、重篤な問題と言えると思います。一方で個人に比べてスプレッド、手数料面で有利なアルゴ主体の投機主体のパイが大きくなりますから値動きの小さい市場になるはずです(一方に動けば大きく動くのですが)。

第二は、税の問題。消費税、証券税制の改悪により投資家が得られる利益が小さくなることが確実な状況で敢えて日本株を買う理由がないということです。普通株売却利益の10%増税、消費税増税により、投資家が得られる実質利益は相当低下することになります。企業ROEが平均的に高く、証券税も低い魅力的な市場に投資をした方がリターンが大きくなるので、地震やら原発やら政情不安のある日本に投資する必要がないということになります。現在の民主党政権は資本市場の重要さをおそらく全く理解していないと思われます。

第三は、為替介入やらETF買いによる政府による市場介入が多すぎること。下げる主体の売りが吸収されるのでその時点では大幅な下落は避けられるものの値動きはなくなるでしょう。そのため、さげるところまでゆっくり下げていく展開になります。これら介入には効果は期待できません。昨年も相当なドル円介入をしましたが、年末の財務省が休みになったことに一気に円買いが進み、介入の効果がなくなりました。本来ある価格にきちんと修正されるので意味がないでしょう。ETF買い入れも同様です。一部のアナリストは買い支え効果があるようなことを言っていますが、全く信じられません。

疲れたのでここらへんにします。
ポジションは来週から書きますね。

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